5月9日、中部国際空港横の愛知スカイエキスポ特設会場でD1グランプリの開幕戦が開催。25周年のメモリアルシーズンの幕開けは、女性ドライバーの玉城詩菜(Team TOYOTIRES DRIFT 3)がベスト4に進出。下田紗耶加(TEAM VALINO WORKS)も復帰初戦でベスト16に躍進と女性ドライバーが注目を浴びた。
25周年のメモリアルシーズンの開幕の舞台となった愛知スカイエキスポ特設会場には朝から多くのドリフトファンが駆けつけ、走行がスタートした。
2026年は追走トーナメントがベスト16からベスト24に変更。トップ8がシードとなり、ベスト24から勝ち上がってきたドライバーと対決する仕組みだ。
ここで注目を浴びたのが沖縄出身の女性ドライバー玉城詩菜。昨年からD1GPに参戦する彼女は、開幕戦の単走トップバッターで走行すると迫力あるドリフトを披露し4位で追走トーナメントに進む。
ベスト16では岩井照宣、ベスト8では石井亮を対戦し、トーナメントを勝ち上がっていき女性初のベスト4に進出。惜しくも横井昌志に破れるも、観客を大いに沸かした。
「昨年からD1グランプリにデビューさせていただきましたが、追走トーナメントになかなか通過することができず、D1の走りというのがまだ足りていないと感じました。今年はそのD1スタイルな走りをするように心がけていて、まだ足りないところもあるんですが、できるだけミスしないというのに重きを置かせて走っています」
「トップのドライバーはみんなミスをしないし、走りも全部いいので、早くそれができるようにしたいですすし、今日は追走の経験がいっぱいできてよかったです」と玉城。
単走での4位の走りに関しては、「Aグループの第1走者になれたことが逆によかったですね。他のドライバーのドリフトを見ると不安になったり、追い込まれたりするので、誰のお尻も見ずに自分のやるべきことをやろうとしたのが得点につながりました」
「もっといい得点が出せるようにベースタイムを上げていくのが今の課題です。今日の結果に委ねられることなく、一戦一戦勉強なので、また気持ちを切り替えて頑張ります」と今日の走りを振り返った。
今年からD1GPに復帰した下田紗耶加もベスト24に22位で進出。野村圭市と対戦し復帰初戦でベスト16に勝ち上がった。ベスト16ではフライングのミスで敗退となったが、今年の走りに自信をのぞかせる。
「久々のD1グランプリ参戦になりますが、本当にいい環境で走らせていただいている事に感謝しているんです。車のポテンシャルも高くVALINOタイヤも凄いのでトラブルなく走れています。自分のドライビングに集中できますし、本番に合わせて組み立てをしっかりさせてもらえるのが嬉しいですね」
「心境的には久々のD1グランプリという感覚はなく、とにかくいい走りができたら上にいけるなという関学があります。でも、結構やらかしちゃうんですよね(笑)」
「毎回やらかしてしまう度にみんな笑ってくれて、私らしいねと言ってくれるんですけど、やらかしていたら上にはいけないので、やらかしは走りの凄さで出して行きたいですね」
「追走は勝ち上がるほどに周回を重ねられるので、コースにも慣れるし、車と仲良くなるという所は、だいぶいい感じに来ています。ベスト8、ベスト4と一段階ずつあがりたいですね。この車、この環境ならもっとできる気がします」と語る下田。玉城がベストに残った事についても喜びを見せる。
「最初に参戦した時は女性は私ひとりしかいなくて、ベスト16、ベスト8に残ると凄いと言われていましたが、女性ドライバーでもどんどん追走に残って当たり前だと思われるようになったら、女性進出ですしかっこいいですよね」
「今日の玉城選手を見ていてかっこいいと思いましたし、女性同士で決勝での対決も目指せると思います。それが実現したらもっと面白くなりますよね」と玉城との優勝争いを期待している。
玉城も「下田選手は女性ドライバーの先駆者ですし、男性の中で戦ってきた憧れのドライバーです。追いつけ追い越せと思っていますし、自分もしっかり走っていないと追走トーナメントでは会えないし、会いたいと思いながら今日も走っていました。女性ドライバー同士の決勝戦が来る時を楽しみに、しっかり修行して、D1グランプリやドリフトを盛り上げていきたいですね」と楽しみにしているようだ。
ベスト8はどれも初対戦となったD1グランプリ開幕戦。下田と玉城の対決はまだ実現していないが、史上初の女性ドライバー同士の決勝戦も近いうちに見られるかもしれない。




