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国内レース他 ニュース

投稿日: 2022.08.02 18:56

Team LeMans with OIRC 2022フォーミュラ・リージョナル第4大会SUGO レースレポート

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国内レース他 | Team LeMans with OIRC 2022フォーミュラ・リージョナル第4大会SUGO レースレポート

Team LeMans with OIRC
プレスリリース
2022年7月28日

まさかの予選アタック前にクラッシュを喫した片山義章。
ドライバーの意地を見せて、最後列から表彰台をゲット!

各位
 株式会社チームルマンは、新たな若手ドライバー育成プログラムの一環として、株式会社岡山国際サーキットの協力のもと、2022年度フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ (FRJ)に「Team LeMans with OIRC」としてフル参戦を開始。開幕戦の富士スピードウェイ大会、そして岡山国際サーキット大会、モビリティリゾートもてぎ大会に続き、7月23.24日に宮城県・スポーツランドSUGOで開催された第4大会に臨みました。

 木曜日の練習走行から、チームはマシンのセットアップに苦しんでいました。ドライ路面でのトップとのタイム差は予想以上に大きく、エンジニアはその原因解明を進めましたが、はっきりとした原因を掴むには至りませんでした。
金曜日、専有走行1回目は雨。片山義章選手は2番手を0秒011離して1分32秒500のトップタイムをマーク。専有走行2回目も雨で、2番手を0秒436引き離す1分33秒282のトップタイムを再びマークしてセッションを終えました。しかしウェット路面のタイムはドライバーのパフォーマンスによる影響が大きいので、ドライ路面に対する不安が消えたわけではなく、むしろ雨の為にドライセットアップの再確認ができない不安を抱えたまま土曜日の予選、決勝を迎えることとなりました。

 土曜日、午前10時15分にスタートした予選1回目開始直後、わずか3周目の馬の背コーナーで片山義章選手のマシンがバランスを崩しスピン、コースアウト。アウト側のフェンスにリヤ部分から激突し、セッションは赤旗中断。片山義章選手の身体に怪我はなかったのが幸いでしたが、マシンは前後を大破してレッカー車に搭載されてピットに戻ってきました。片山義章選手も首を痛め、アイシングしながら控室へと消えていきました。計測2周、ベスト1分23秒027は、予選通過基準タイムこそ上回ったものの、すべてのレースが最後列グリッドからの出走となってしまいました。

 午後の決勝第1レースは、午後1時40分にグリッドへの出走が開始されます。それまでの短い時間にマシンの修復を間に合わせるため、メカニックたちは必死の修復作業に取り掛かり、マネージャーやエンジニアを含め、チーム一丸となって突貫作業を続けました。まさにグリッドへの出走数秒前に作業を終了。安全チェックを再度確認し、マシンをコースへと送り出しました。

 決勝第1レース、チームスタッフの熱い気持ちを胸に、マシンに乗り込んだ片山義章選手はスタートシグナルに集中しました。シグナルがオールレッドからブラックアウトした瞬間、素晴らしいリアクションタイムで蹴りだされた6号車は、第1コーナーまでにアウト側から2台をパス。予選でアクシデントを起こした馬の背コーナーでも前車をパスし、1周目を5番手で戻ってきました。

 レースは最後まで緊迫した展開となりましたが、途中、2番手を走るマシンにドライブスルーペナルティが出されたこともあって、片山義章選手は見事4位でチェッカーを受けました。

 日曜日は完全なドライコンディション。決勝レース2は、午前10時52分にスタートが切られ、またしても好スタートを決めた片山義章選手はスタートで5番手へと浮上し、1周目に4番手でコントロールラインを通過。2周目には全体のファステストラップを刻みながらさらに前車を追いあげ、17周目に3番手に浮上し、そのままチェッカーを受けました。最後列からの表彰台獲得に、チームも胸をなでおろしました。

 決勝レース3は、片山義章選手にとっては厳しい戦いとなりました。ダウンフォースを減らして出ていったことが利点と欠点を生み、思い通りのレース展開には至らず、4位でチェッカーを受けることとなりました。

●Team LeMans with OIRCドライバー 片山義章のコメント
「木曜日の段階で、ドライ路面でのペースが厳しいことはわかっていましたが、金曜日のウェット路面ではなんとかトップタイムをマークできました。金曜日にドライ路面でのセットアップを進められなかったのが結果的に辛かったですね。
 予選では、ブレーキをかなりフロント寄りに持っていったのですが、馬の背でなぜかリヤがロックしてしまい、クラッシュ。チームの皆さんに迷惑をかけてしまいましたが、レースまでに修復を間に合わせてくださったので、最後列からでも勝利を狙う意気込みでスタートしました。
 スタートからバッチリ決めて、しっかりとポジションを上げられたので、その勢いで数周プッシュし、一気に勝負を賭ける作戦でした。タイヤの内圧を高めでいったので、しばらくすると左リヤタイヤが厳しくなってきてオーバーステアが強くなり、ペースを上げきれなくなったのが悔しいです。4位は残念ですが、内容的には自分たちにとってベストな結果だったと思います。
 決勝レース2は、無事3位表彰台を獲得できました。スタートも上手くいって、大外から抜いて前に出て、さらに前のマシンについていったのですが、ダウンフォースをギリギリまで減らしていたので、けっこうドライビングがギリギリで、前のマシンのタービュランスもすごくて最終コーナーとかレインボーコーナーはフラフラでした。それでも耐え抜いて3位入賞できたことには満足しています。

 決勝レース3は4位でしたが、レース1の4位に比べれば内容的には悔しい4位でした。スタートで大きくポジションを上げることもできなくて、最後までプッシュした結果の4位ですが、自分たちの本来の実力ならもっと上にいけたと思っています。
 今回の第4大会は、予選でのアクシデントがすべてでした。気持ちを切り替え、ポイントランキング3位からの逆転チャンピオン獲得に向けて、残り2大会、富士、鈴鹿で勝負を賭けます。皆さん、応援よろしくお願いします」

●Team LeMans 代表取締役 太田雅文のコメント
「今回のレースは、予選での予期せぬアクシデントが全てでした。マシンのダメージは大きかったのですが、チームは最短時間でマシン修復を終え、片山義章選手もきっちりとバトンを受け継いで良いレースをしてくれたと思います。残る2戦で逆転チャンピオンを狙えるように、再び挑戦者の気持ちを忘れず、しっかり頑張りたいと思います」


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