レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

国内レース他 ニュース

投稿日: 2023.04.03 21:07
更新日: 2023.04.03 21:20

ENDLESS SPORTS ST-2 2023スーパー耐久第1戦鈴鹿 レースレポート

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


国内レース他 | ENDLESS SPORTS ST-2 2023スーパー耐久第1戦鈴鹿 レースレポート

ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Powered by Hankook
第1戦SUZUKA S耐
ENDLESS SPORTS レースレポート

#13 ENDLESS GR YARIS
参戦クラス:ST-2クラス
Aドライバー:花里祐弥
Bドライバー:石坂瑞基
Cドライバー:伊東黎明
Dドライバー:岡田整
監督:渡海正雄

<#13 ENDLESS GR YARIS>
 ST-2クラス #13 ENDLESS GR YARISは継続での参戦。Aドライバーに社員ドライバーの花里祐弥を据え、若手ドライバーの石坂瑞基、伊東黎明、岡田整の4人体制となる。

 今回はリヤサスペンションに、新たなチャレンジとなるコイルオーバー式構造を採用。通常GRヤリスはダンパーとスプリングが別体構造となっているが、レース用で高バネレートになると動きを抑えにくく、スプリングの選択肢も狭くなる。物理的に製作できるバネレートの高さにも限界がある。

 そこでZEALでは、渡海監督とともにダンパーとスプリングが一体構造となるコイルオーバー構造で製作。レバー比の影響を受けにくくなることでストロークスピードを抑えつつ、直巻スプリングが使えることでX COILSなどスプリングに幅広い選択肢を持たせた。それによってリヤサスの理想的なコントロールと、サーキットでの細かいセッティングが可能になる。

【予選】

 土曜日はフリー走行&予選を開催。天候は朝から小雨が降り続く状況でフリー走行が10時30分より行われた。路面はウエット。#3、#13ともにウエット路面に合わせたセットアップを進めることができた。

 予選は14時から開始。主催者判断によりA、Bドライバーの走行順を入れ替えて、Bドライバーから予選を開始。すでに路面はほぼ乾きタイヤはスリックタイヤ、セッティングもドライ用セットでの走行となった。

 #13 ENDLESS GR YARISは石坂からアタック。2分18秒326でクラス3番手を獲得。花里は2分19秒173でAドライバー予選5番手となった。Cドライバーは予選結果には影響しないため、伊東は決勝を見据えたフロントタイヤ新品、リヤタイヤはユーズドというセットで走行。順調に2分22秒台をマーク。Dドライバー岡田も2分22秒886と好タイムをマーク。予選結果は2Lエンジンを積むライバル相手に3番手を獲得。決勝レースが楽しみな順位となった。

ENDLESS GR YARIS(岡田整/石坂瑞基/花里祐弥) 2023スーパー耐久第1戦鈴鹿
ENDLESS GR YARIS(岡田整/石坂瑞基/花里祐弥) 2023スーパー耐久第1戦鈴鹿

【決勝】

 快晴で迎えた3月19日決勝。やや肌寒いものの、晴れた鈴鹿サーキットは路面も完全に乾き開幕戦には最高のコンディションとなった。レース前にはエンドレスの創業者でありスーパー耐久エントラントリーグ代表でもあった故花里功へのセレモニーと黙祷が行われた。

 クラス3番手から石坂がドライバーでスタートし、3番手で安定したラップを刻む。16周目にチーム全員がプロドライバー認定をされたことによるハンディキャップ90秒停止を消化。3番手から5番手にポジションを下げる。その後、3番手までポジションを戻し28周目花里に交代。順調に走行をこなし、57周目岡田に交代。その後も順調に周回を重ね、79周目2番手に浮上。83周目再度石坂に交代、2番手でコースに復帰し優勝を目指してプッシュを続けた。

 しかし、残り44分でシケインのクラッシュによって赤旗中断。そのままレースは終了となり、2位表彰台となった。トップの#743 Honda R&D Challenge FL5まで7秒差で、徐々に差を詰めていたところでのレース終了となり、嬉しくも悔しい結果となった。

岡田整/石坂瑞基/花里祐弥(ENDLESS GR YARIS) 2023スーパー耐久第1戦鈴鹿
岡田整/石坂瑞基/花里祐弥(ENDLESS GR YARIS) 2023スーパー耐久第1戦鈴鹿

<ドライバー・監督コメント>

●花里祐弥
「予選でタイムが振るわない部分がありましたが、大きく得るものがありました。新投入のリヤサスペンションもクルマの旋回性能が上がり、良い方向性が見えました。次回の富士24時間ではLSDのタレを予測してのセットアップの精度を高めていきたいです。また今回投入した新開発のバンプラバーについて、ラバータッチストロークを予選・決勝で変えていくなど良いところをさらに引き出したいと思います」

●石坂瑞基
「最終スティントでトップまで徐々に差を詰めていたところで、レース終了となり残念です。スティント後半のペースの良さを感じていましたが、もっとタイヤを有効に使えるセットにすることでさらなレースでの強さを獲得できると思います。これまでの経験を活かしてもっとクルマを煮詰めていきたいです」

●伊東黎明
(コンディション不良によりレース出走なし)

●岡田整
「決勝出走は2回目、昨年の富士24時間以来となりました。また初の鈴鹿サーキットでの決勝レースとなりましたが、黄旗やFCYもミスなく、レースペースも安定して走らせることができたと思います。またこの経験を次回に繋げたいと思います」

●監督 渡海正雄
「まだまだコンスタントラップを高めるために煮詰めたい部分があることがわかりました。ドライバーでは石坂選手の踏ん張りに助けられた部分が大きく、花里選手、岡田選手にはさらなる速さを身に着けてもらい、チームで頂点を目指したいです」


関連のニュース