マックス・フェルスタッペンにひっかかり順位を落としたルイス・ハミルトン
マックス・フェルスタッペンにひっかかり順位を落としたルイス・ハミルトン

「ルイスのウルトラソフトのグリップが限界に達していた。恐らく、第1スティントでベッテルの猛追をかわすためにタイヤをオーバーヒートさせてしまったんだろう」

 17周目にピットインしたハミルトンに対して、ベッテルのピットインは23周目。だが、メルセデスAMGがフェラーリに比べて、単にタイヤに厳しいマシンとは言い切れないのは、ハミルトンのチームメートのバルテリ・ボッタスがベッテルよりも2周後の25周目にピットインしていることでもわかる。

 では、なぜハミルトンだけが、第1スティントでタイヤをオーバーヒートさせてしまったのか。それはハミルトンとボッタスのペースを比較するとわかる。第1スティントでハミルトンとボッタスより平均して1周あたりコンマ7秒速いペースで走っていた。このペースがメルセデスAMGのウルトラソフトをオーバーヒートさせたと考えられる。

 ハミルトンはオーバーヒートしないように、ボッタスと同じペースで走ることはできなかったのだろうか。もちろん、それは可能だが、そうすれば、「どのみちセバスチャンに抜かれていただろう」とハミルトンが語った通りの結果となるだろう。

 では、ピットストップをもう少し、先に延ばすことはできなかったのか。ウォルフは言う。
「われわれが先に動かなければ、フェラーリにアンダーカットされていただろう。われわれにはほかに選択肢はなかった。つまり、今日の敗因は戦略ミスではなく、単にフェラーリのほうが速かっただけだ」

 オーストラリアGPでのフェラーリの1勝は、メルセデスAMGのレースでのタイヤの使い方に課題があることを浮き彫りにした一戦となった。

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