また、これに合わせてエンジンのマッピングを調整した結果、テスト時から悩まされていたオシレーション(共振)も改善された。長谷川総責任者によれば、「オシレーションの問題は、データ上、良くなっていることを確認していますし、少なくともストフェルは『まったく問題なかった』と語っていた」という。

 これによって、シフトアップも振動に悩まされることなく、一番良いベストなタイミングでできるようになった。このドライバビリティの向上が、フェルナンド・アロンソの今シーズン初の予選Q3進出に大きく貢献したことは言うまでもない。またレースでも序盤はロマン・グロージャン、中盤はトロロッソよりもペースは速かった。

 そのアロンソのエンジンに金曜日のフリー走行でトラブルを出したことは残念だが、それ以降はセッション中にマシンが走行できなくなるというトラブルは起こさなかった。ただし、決してトラブルフリーだったわけではない。予選のQ1の最後にストフェル・バンドーンが車検室に呼ばれた際、電気系に問題があり、予選後にバンドーンのパワーユニットのみ、ESとCEを新品にした。

 トラブルが出たことは残念だが、そのトラブルをレース前に事前に察知し、交換することでレース中のトラブルを未然に防いだことは評価される。スペインGPではメルセデスAMGはボッタスのパワーユニットに、フェラーリはベッテルのパワーユニットに問題を起こしていたが、彼らも問題は予選やレースまで引きずることはなかった。

 スペインGPは開幕4戦に比べると、とても落ち着いた戦いができていたように思う。ポイントは獲得できなかったが、流れを変えるグランプリになっていたことは確か。モナコGPに期待がかかる。

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マクラーレン・ホンダ辛口コラム スペインGP編:チームとドライバーたちに足を引っ張られたホンダ

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