さらに実際にコース上を走ると、車体側の問題も発生し、ホンダは難問を抱えることになる。しかしシーズン中にアップデートを繰り返し、オーストリアGPでは“スペック3”を本格投入した。
“スペック4”パワーユニットに関する作業も続けられているが、2018年に向けた開発も同時に行っているという。長谷川氏は現在のコンセプトは今後のシーズンに向けて大きなポテンシャルを秘めていると確信している。
「開発を止めることはありません。アップデートし続ける必要があります。もちろん、パフォーマンスとリザルトが何より重要ですが、同時に将来について学習もしています。今年はエンジンのコンセプトを修正しました。ですが来年は同じコンセプトを維持します」
「同じコンセプトを使用するのはいいことです。今年の開発と改善がダイレクトに来年につながるからです。ですから、今の開発をストップする必要がありません。そういう意味で、私たちはすでに来年のデザインをスタートしているといえるでしょう」