「ニコは、少なくともチェコ(ペレス)と同じ順位には入れたはずだ。だから、チームとして最低でも3位と4位、もしかすると2位と3位でレースを終えることさえできたと思う」
ファーンリーは、「それ以外は文句なしだったレースで、ひとつだけミスがあった」と認めている。
「それはチーム内での問題であり、詳細を公表するようなことではないが、要するに自分たちの組織と意思決定の手順を見直す必要がある、ということだ。ウェットからインターに履き替えるという判断は良かったが、それをいつ行い、どちらを先にピットに入れるかの決定に問題があったと思う」
「こうした失敗が繰り返されないようにしなければならない。モナコでは大きなチャンスをつかみ損ねたからだ。あのような好機が訪れたときには、必ず結果につなげる必要がある。フォース・インディアのようなチームにとって、あんなチャンスはそうたびたび来るものではないからね」
「チャンスが到来したときには適切に対処して、それをつかめるように、日頃からしっかり準備をしておかなければならない。レースの週末全体を振り返ってみると、私はチームがあげた成績に感激すると同時に、さらに良い成績につなげられなかったことを同じくらい悔しいと感じている。今回チームのなかで起きたことをしっかり調べて、そこから今後の教訓を得たい」
ファイナルラップの小雨のなか、ヒュルケンベルグはフィニッシュラインの直前でロズベルグを抜き、最終的には6位でレースを終えた。ファーンリーは「あれにはシビレたね」と、土壇場でのオーバーテイクを賞賛した。
「ニコは、ロズベルグのタイヤが冷えてしまったのをしっかり見抜いて、ラスカスからの立ち上がりの加速で勝てると考えたんだ。あれはニコの手柄だった。彼は自分のドライビングで、順位をひとつ取り戻してくれたのだから」