F1の新車開発は、絶えざる反復プロセスといえる。開発期間中、エンジニアたちは何十回何百回と、コンセプトの微調整を繰り返すからである。

 空力性能を数値解析するには、まずCFD(コンピューター流体解析システム)が用いられる。それに基づいてスケールモデルが製作され、風洞テストが行われる。CFDによる形状や容積の見直しは絶え間なく行われるため、このプロセスは何度も繰り返されることになる。

 足回り関連のパーツに関しても、同様である。十分な剛性と耐久性が確保されるまで、CFDによる設計→モデル製作→風洞実験のプロセスが何度も反復される。

 こうして車体の最終設計は通常、前年の夏の終わりには終了する。その際には主要コンポーネントの仕様も、ほぼ決定している。

 こうしてデザインオフィスによる設計が終われば、そこでようやく各パーツの製作へと移行する。その前に第3章『F1マシンのデザイン』で、F1マシンがいかに設計されていくのか、その過程を詳しく見てみよう。

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