Text : Jun Imamiya

 ロズベルグ・デイ──7月1日オーストリアGP金曜、まるで家の庭を走り回るように4.326kmショートコースでタイムアップ。午後にチロル地方特有の山間地シャワーが降ってきたが、2セッションともトップで盤石な滑り出し。今週の月曜、6月27日に31歳になったばかりだ。

「乗れているニコ」は、すぐわかる。フリー走行1回目の開始早々、4周目に1分09秒154、昨年の自己トップタイムを、たちまち更新。8周目に1分08秒166、昨年のハミルトン予選ポールタイムを破る。すごいペースで次元を上げていく。そして16周目に1分07秒644、13年前にシューマッハが予選1回目に記録したコースレコード1分07秒908を、あっさり抜く。それでもまだ攻め切ってはいないと見え、19周目に1分07秒373。1時間も経過しないうちに、サクッとニューレコード樹立。こんなロズベルグは見たことない。

 印象1、レッドブルリンクは高低&勾配差が大きく、アンダーステアになりがちなコースだ。どうしても旋回ラインがふくらみがちになり、彼はこういうときに適切なアクセルオンとともに、しなやかに曲がりこむ。「アンダーステアに強いニコ」なのだ。

 印象2、ストップ&ゴーと言いきれないけれどもコーナー出口での加速=トラクションが重要なコース。とても滑らかで無理も無駄もムラもないロズベルグ。ハミルトンとのドライビング・キャラクターの違いが、はっきり表れた「トラクションが適切なニコ」だ。

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