スペインGPではここまでの不振に対するひとつの答えに辿り着きマシンを良いレベルに仕上げることができたが、それでもなお実力ではまだ中団グループの中間地点に過ぎないこともはっきりとした。少なくとも予選では中団上位を争うハースやルノーには及ばず、マクラーレンに次ぐ中団の中間だ。大接戦の中団グループだからこそ、ミスを犯すとたちまち中団の下位に位置するザウバーやウイリアムズに飲み込まれてしまう。

 開幕戦からの5戦を振り返ってみれば、バーレーンGPのガスリー以外は全てレース週末全体をミスなくまとめ上げられず、本来のポテンシャルを引き出せず得られたはずのポイントをいくつも逃している。スペインGP後に行なわれた合同テストでも、パワーステアリングのトラブル(開幕前テストや中国GPフリー走行でも出ている)や冷却系からのオイル漏れといったトラブルで走行時間を失い、そこでやるべきだったスペインGPの週末に見えた答えの検証が充分にできなかった。

 こうしたミスを減らしていかなければ、トロロッソ・ホンダはチームとして中団グループの上位へ駒を進めることはできないだろう。逆に言えば、バーレーンではそれができたからこそ中団のトップを快走することができたとも言える。

 全てをまとめ上げて再びそこに舞い戻ることも、ワンミスで下位へ低迷することも、ほんの僅かな差で起こり得る。それが今のF1の中団グループだ。スペインGPで明らかになったのは、その中で好結果を出すためにはトロロッソ・ホンダはチームとしてあと一歩の前進が必要だということだった。

F1第5戦スペインGP ピエール・ガスリー

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