これぞ、フェルスタッペン節。それに比べると、ボッタスがいかに優等生かがわかる。「もしバクーでトラブルに見舞われていなければ、いまごろはハミルトンやベッテルと接近したタイトル争いを繰り広げていたと思うのですが……」と質問されると、「僕は過去を振り返るのは好きじゃないんだ」と言って、こう続けた。
「いま獲得しているポイントというのは私のポイントであり、それはチームとともに獲得したポイント。それに目を背けることなく、過去を振り返るのではなく、未来を見つめたい」
優等生といえば、バンドーンも負けてはいない。「今シーズンはこれまでのところ、予選ではチームメイトに負けていますが……」と尋ねられると、丁寧にこう反論した。
「僕はその意見には同意できないね。確かに予選の勝敗だけをみれば、そう見えるかもしれないが、それはすぺてを表していない。僕とフェルナンドの予選のタイムは非常に接近している。もちろん、それでもフェルナンドが予選では常に速いことは事実だけど、むしろ僕たちは2台そろって、いい戦いをしていると判断してほしいね」
不良のような発言も優等生的な発言も、勝負の世界では成績が伴わないと、人々の興味は引かないということをあらためて認識したカナダGPの木曜日会見だった。
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