リカルドにはマクラーレンから20億円以上とも言われる超高額オファーの噂もあるが、1年でも早くタイトルを獲りたいリカルドがあえてマクラーレンに移るとは思えない。このまま行けば、レッドブル残留は確実と見ていいだろう。
となればルクレールのフェラーリ入りは、ほぼ決まりと考えていい。ただしライコネンの現役続行の意思は依然として強く、そしてこの世界での彼のサバイバル能力は群を抜いている。
これまでもセルジオ・マルキオンネCEOから何度もダメを出され、シーズン終了後の更迭が確実視されながら、ベッテルの援護射撃もあって、ここまで生き延びている。今回、その繰り返しが起きないとは、断言できない。
一方でフェラーリは、スタードライバーを渇望している。ベッテルは確かに超一流だが、「彼が勝ってもティフォシたちは盛り上がらない」と、あるイタリア人記者は言う。
「全盛期のライコネンはすごい人気だったが、今の彼はもうキャリアの終わりだ。ティフォシたちの第1希望は、リカルドだった。しかしそれがだめでも、ルクレールは将来性とスター性を十分に持っている。現状では、ベストの選択だよ」
