トロロッソ・ホンダには今シーズン最初から変わらない事実がひとつある。いいパフォーマンスを一貫して発揮する力がないということだ。バーレーンとモナコでは高い競争力があり、ビッグ3のすぐ下の位置にいた。だが、それ以外はウイリアムズ、ザウバー、マクラーレンの後方グループで苦戦している。
その原因がトロロッソ側にあるのか、ホンダ側にあるのかは、来年には明らかになるだろう。レッドブル・レーシングは非常に力のあるチームだ。来シーズン、彼らが低迷する週末があるとすれば、ホンダのパワーユニットが原因であることは間違いない。
その前に、オーストリアのパワーサーキット、あるいは次のシルバーストンで、なんらかのヒントは得られるかもしれない。オーストリアはレッドブルにとってホームグランプリだ。オーナーのディートリッヒ・マテシッツの前で、ホンダはパワーユニットのポテンシャルを示す必要がある。再びトラブルなど発生しようものなら、レッドブルとの新しい関係が、本格的に始まる前から深刻なダメージを受けることになるだろう。