3位のベッテルは「ソフトタイヤで長いスティントを走ったけど、タイヤは問題なかった」と語り、2位のライコネンも「スティントの始まりで少しグリップ不足に苦しんだけど、その後は改善して、いい状態でレースができた」と満足していた。

 これはフェラーリの車体がタイヤに優しいというよりも、日曜日の状況をかなり考慮したセットアップをしていたのではないか。というのも、フェラーリだけがトップ3チームでQ2にウルトラソフトでベストタイムをマーク。日曜日のレースではソフトタイヤによる超ロングスティントを事前に計画していたと考えられるからだ。つまり、Q2でスーパーソフトを選択していたメルセデスやレッドブルよりも、タイヤに優しいセッティングを施していた可能性が高い。

 このような状況で行われたオーストリアGP決勝レースでは、もうひとつ興味深いことが起きた。それは入賞したトップ10のうち5人のドライバーが所属するチームに、元ブリヂストンのエンジニアがいたことだ。8位のフェルナンド・アロンソがいるマクラーレンには今井弘(チーフレースエンジニア)、6位と7位を獲得したフォース・インディアには松崎淳(タイヤ&ビークルサイエンス部門シニアエンジニア)、そして4位と5位を獲得したハースには、今年から富塚裕がタイヤエンジニアとして加入していた。

 この日の結果すべてが、彼らによるものというわけではないが、タイヤに熟知したスタッフがいたこの3チームがすべてポイントを獲得したという事実もまた、単なる偶然ではないだろう。

タイヤをチェックするハースのエンジニア

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