ただし、今日はまだ金曜日。この日走ったデータを元に、トロロッソ・ホンダが土曜日にダウンフォース量を変えてくる可能性は十分考えられる。
初日18番手に終わったハートレーは冷静にこう語った。
「今日は新パーツのデータ取りだけでなく、旧型の空力パッケージでのセットアップなど、さまざまなプログラムを用意して、かなりのデータを収集した。ほとんどテストといっていい。だから、今日のラップタイムは僕らの位置を表しているわけじゃないと思う」
フリー走行2回目のセッションをパワーユニットのトラブルで早々に終了しなければならなくなったガスリー。この件について田辺豊治F1テクニカルディレクターは、「搭載していたのは、かなりマイレージを消化した金曜日用のパワーユニット」と語っており、元々セッション終了後にはパワーユニットを載せ替える予定だった。
したがって、タイヤのロングランができなかったという点では、課題は残ったが、パワーユニットそのものの信頼性に関して、シルバーストンで新たな問題が発生したわけではない。
結果よりも過程が大切だと言われる金曜日。集めたデータをどのように分析し、2日目以降に向けて、マシンをどうセットアップしていくか。金曜日のセッションは終わったが、金曜日の本当の戦いは太陽が沈んだ後も続く。
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