前述のように、今年の開幕戦オーストリアGPでもブリスターは多く発生したが、そのときブリスターに悩まされたトップチームはメルセデスだった。フェラーリは2台ともブリスターを発生させることなく、ふたりそろって表彰台を獲得していた。

 ところが、モンツァでは両者の立場が逆転した。何があったのか? じつはクルマそのものにブリスターができるかできにくいのかという差はない。ブリスターはあくまでも異常発熱したかどうかだ。

 オーストリアGPでもルイス・ハミルトンがブリスターに悩まされた状況は、セーフティカー導入の際にピットストップできなかったため、セーフティカーラン解除後にピットインしてライバルたちを猛然と追い上げたからだった。

 イタリアGPではスタート直後のスピンで1周目ピットインしなければならなかったセバスチャン・ベッテルが、ソフトでペースアップを図って、ブリスターを発生させた。ライコネンも同様にハミルトンにオーバーカットされないように、ピットアウト後から飛ばしたために、メルセデスよりもタイヤを酷使していた可能性は十分考えられる。

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