そもそも、なぜハートレーはパワーユニットを交換したのか。というのも、「鈴鹿での深刻なダメージはガスリーだけ」と田辺TDは金曜日に語っていたからだ。

「ロシアGPでスペック3を入れた当初は、ロシアGPを含めて、残り6戦をスペック3とスペック2の2つのエンジンをうまく使い分けながら、乗り切るつもりでした。しかし、鈴鹿で出たオシレーション(共振)によって、エンジンに想定外のダメージが出ていたため、チームと協議したうえで、グリッドペナルティを受けても交換したほうがいいという結論に達しました」

 現在のF1はパワーユニットの交換も戦略の一つ。田辺TDの説明が歯切れが悪かったのも、それが関係していたのだろう。いずれにしても、2台そろってパワーユニットの交換を済ませたトロロッソ・ホンダは、予選を終えた段階での暫定グリッドは2台とも最後列となっている。あとはレースを戦うだけ。

「新しいスペックを投入したわけだから、ドライバーには思う存分、戦ってもらいたい」と語った田辺TD。そこには、母国グランプリだった前戦日本GPでできなかった思いが込められていたように感じた。

本日のレースクイーン

村上楓むらかみかえで
2025年 / スーパーGT
埼玉GreenBraveサポーターズ
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年2月号 No.1616

    スーパーGT 20周年記念特集
    激動、勇退、高揚。
    忘れられない20年

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円