2018年は財政難に苦しんだものの、2019年の新チームはパフォーマンスの点で大きな飛躍を見越しているとローレンスは語り、彼のチームへの投資は、自身の息子のレーシングキャリアを助けるためや、虚栄心からのプロジェクトではないと主張した。

「私はエゴで投資をしているのではない。資金を失うためにF1に関わっているのではない。トミーヒルフィガーやマイケルコースなど、私が関わっている他のビジネスと同じように、長期的に関与する」

 しかし、ローレンスはメルセデスやフェラーリ、レッドブルのオーナーであるディートリッヒ・マテシッツと肩を並べるように資金をつぎ込むつもりはないという。またF1の計画しているバジェットキャップ制度によって、レーシング・ポイントがトップチームと対等な立場に立てることを彼は期待している。

「なんらかのバジェットキャップ制度の導入と、小規模チームへのより公平な分配金の支払いが行われようとしていることは明らかだ」とローレンスは説明した。

「どれだけ効果があるかはこれから明確にされていくだろう。ただし不満もある」

 ローレンスはF1パドックの新参者ではない。彼は何年もF1に関わっており、最近ではウイリアムズに投資していた。リバティ・メディアが2017年初頭にF1を買収した後、彼はF1の新CEOであるチェイス・キャリーと知り合った。

「チェイスとは、彼らの望む方向性と、ビジネスを継ぐ必要性を理解するのに十分な会話ができた。私にとって、F1は財政的なチャンスだ。2021年に向けた、収益性の高いビジネスチャンスなのだ」

(左から)ローレンス・ストロールとレーシングポイントF1代表のオットマー・サフナウアー

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