来シーズンのルクレールがスポットライトを浴びるのは間違いない。ティフォシのお気に入りだったキミ・ライコネンに取って代わるにふさわしいドライバーであることを示すため、ルクレールはハードワークに取り組む必要があるだろう。
それに加えて、現在のF1において最強ドライバーのひとりであるセバスチャン・ベッテルが新たなチームメイトとなるため、彼に対して自身の力を証明していかなければならないことも、ルクレール自身は承知している。
「プレッシャーがあるかって? そうは思わない」とルクレールは語る。「むしろ、サポートしてもらっているのを感じるので、うれしいと言うべきだろう。僕の目標は当然ながら、最善を尽くし、チームの期待を尊重することだ」
「これからはセバスチャン・ベッテルという素晴らしいドライバーがそばにいる。僕が成長し学習していく上で重要な手助けをしてくれる存在になるだろう」
「彼は偉大なドライバーであると同時に、人間としても素晴らしい。マラネロでシミュレーターの作業をしていた時に彼を知ることになったが、彼は僕の仕事に感謝してくれたんだ」
ルクレールは、最終戦アブダビGP後のピレリタイヤテストでフェラーリSF71Hのステアリングを握った。ベッテルとルクレールは別の日に走行し、タイヤも異なるため、比較はできないが、ベッテルの1分36秒812(1日目:2018年ハイパーソフト)に対し、ルクレールは1分36秒450(2日目:2019年コンパウンド5)のタイムを出し、大きな注目を集めた。実際にふたりのパフォーマンスを比較するのは、2019年3月の開幕戦オーストラリアGPまで待つ必要があるだろう。
公式にフェラーリのF1ドライバーとなって初めてマシンを走らせた感想を問われたルクレールは、「どう思ったかって? もう信じられなかったよ」と答えた。
「マシンは本当に素晴らしい。ものすごく感動したと同時に、最高に誇らしく感じた」
「あれはテストだったので、純粋なパフォーマンスについて語るのはまったくもって意味がない。でも、乗ってすぐに特別な気持ちになったよ」