「ロンドンはF1において偉大な歴史を持つ象徴的な都市であり、そこには多いなる熱意がある」とブラウンはLondon Evening Standard紙に語った。
「(しかし)F1は最低でも1週間にわたるイベントであり、ロンドン中心部に混乱を引き起こすようなことは受け入れがたいだろう」
「我々が1週間にもわたってロンドン中心部を占拠することを、ロンドンの住民はあまり心配しなくてもいいと考えている。だが周辺部の状況については調査がなされているところだ。ロンドンの真ん中ではなく、大ロンドンについてだ」」とブラウンは付け加えた。
フォーミュラEは2015年と2016年にePrixを市内で開催しており、イベントはウエストミンスターからテムズ川を挟んで反対側にあるバタシーパークで行われた。しかしながらコンパクトなコースはF1のレースカーには不向きである。またイベント開催についての諸問題によって、ロンドンは2017年のフォーミュラEカレンダーからも脱落している。
イギリスGPは2019年で開催地を失うリスクがあるため、ロンドンでのF1のフルイベント開催の可能性は高まってきている。シルバーストンはF1との既存契約に対し解約条項を行使しており、コストの高騰を理由に、満員の観客を集めても開催継続ができないとしている。
しかしブラウンは、たとえ市街地レースが最終的に実現したとしても、それは現在のイギリスGPの代替とはならないと語っている。
「我々はロンドンがシルバーストンの代わりになるのではなく、補完するものであってほしいと思う。両開催地について、実現可能な道があると言える」とブラウン。