ロズベルグはEV開発というテクノロジー領域への新たな挑戦において、何か新しいアイデアを具現化させるときに、議論が多すぎる一方で行動が十分に伴わないと感じられることが多いと語る。そして彼は、自分がF1の世界で得たものを、新しい環境にも取り入れたいと考えている。
「F1ドライバーだった頃、僕は自分がやっていることだけに完全に集中していた。そしてすべてが終わって完全に自由になって初めて、僕は『外の世界には何があるんだろう?』と思って世界を見渡したんだ」
「そのときに感じたことが、自分を今いる場所まで引っ張ってきた」
「今はこの多少のんびりした世界に、素早いアプローチを取り入れたい。それが僕の持つ強みだと信じている。F1はすべてにおいてとてつもなく速かった。スピードも何もかもだ。意志決定ですらね」
「今はとにかく議論が多い。それなのに行動がなかなか伴わない。僕がF1で学んだこと、つまり素早さが重要だという考え方を持ち込めると思う。その方が絶対に有益だ」


