
レッドブルはまともなタイムアタックを行なえなかったため、比較対象とはならないが、周回数でもメルセデスとフェラーリに続く3番手となる958周を稼いだ。
課題とされたパワーユニット(PU/エンジン)も、チームによれば「大幅に進化した」という。目標としたパワーアップの所期値は達成できた模様で、これはもう一方のユーザー、マクラーレンも好タイムを出していたことからも判る。信頼性も、深刻な問題は発生しなかった。ドライバーたちもこのパワーユニットを含めた新車への好印象を語り、オフの一連の流れからはすこぶるスムースな開発進展にも見える。
ただR.S.19は、ロングランのペースは決して評価が高くない。タイヤに厳しいという、前年型の悪癖をまだ引きずったままなのか。
1周のラップタイムにしてもトップからはテスト期間中でまだコンマ6秒ほどの開きがあり、リカルドは「追いつくにはまだ時間がかかる」と言う。
まずはドライバー力でこのマシンの劣勢をカバーし、チーム当面の目標となる表彰台に届くか。リカルドはチームの成長を見守る覚悟をもって、移籍してきた。
