Masahiro Owari

 1回目のテストでは2日目の午前中にDRS稼働中にリヤウイングのアッパーフラップが外れるという不具合を発生させて、そのセッションを担当していたダニエル・リカルドの周回数は28周にとどまったが、トラブルはそれぐらいで、2回目のテストではメルセデスの580周(2699.900km)に次ぐ、528周(2457.840km)を走破してみせた。

 もうひとつ、ルノーが今年ふたりのドライバーを1日の中で交代で走らせることができたのは、ふたりのドライバーのレベルが同じように高かったからだ。

 リカルドの加入はルノーにとって、テストプログラムだけでなく、シーズンを通した戦いにおいてもプラスとなるだろう。その中で最も期待されるのが、ヒュルケンベルグの覚醒だ。

ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)

 ヒュルケンベルグが、優勝経験者をチームメイトに迎え入れて戦うのは、ルーキーイヤーの2010年(ルーベンス・バリチェロ)以来となる。デビュー以来158戦表彰台未登壇出走記録の歴代1位保持者であるヒュルケンベルグが、7回の優勝と29回表彰台に上がった経験を持つリカルドをチームメイトに迎え、不名誉な記録に終止符を打つ日が訪れても不思議はない。

 最終日にヒュルケンベルグが記録した1分16秒843は、ハミルトンよりも遅い午後5時過ぎだったことを考慮すると、まだ伸び代はある。

 心配なのはロングランはしているが、いわゆるフルレースシミュレーションをやった形跡がないこと。コンセプトを変えた2019年型F1パワーユニットの『E-Tech 19』に信頼性のトラブルが起きなければ、2018年同様、中団グループをリードしていくことは間違いないだろう。

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