トロロッソ・ホンダは今年で2シーズン目を迎える。チーム代表のフランツ・トストは、2019年のパッケージが非常に競争力のあるものになったとコメントした。
「2018年を通してホンダといろいろなことに取り組み、2019年に向けていい準備ができた。非常に競争力のあるパッケージになった」
「フィードバックには満足している。クビアトは過去にも頑張ってくれていたし、表彰台も獲得している。アルボンもジュニアカテゴリーで優勝しているし、とても競争力のあるドライバーを揃えられたことを嬉しく思う」
「素晴らしいパワーユニットとシャシーもある。体制も素晴らしいし、準備は整っている」
「いつも日本に戻ってくるのは楽しみで、鈴鹿はもっともチャレンジングなサーキットのひとつだ。ファンの方々の雰囲気は素晴らしいし、良い結果を出したい」
F1復帰を果たしたダニール・クビアトは、ホンダとトロロッソの協力体制がうまく機能していると振り返った。
「とても生産的なテストができた。たくさんの周回を走ることができたし、エンジンからのフィードバックも良かった。開幕を楽しみにしている。昔のマシンとの比較は難しいけれど、毎日改善が見られた」
「雰囲気はとてもいいし、ホンダとトロロッソのコラボレーションはうまくいっている。常に改善して、どうすれば前進できるのかを考えているし、今の雰囲気にはとても満足している」
「まだ先の話だけど、(10月の日本GPで)また日本に戻ってこられるのは素晴らしいと思う。ホンダとタッグを組むし、ファンの方もたくさんいると思うので楽しみだ」
「宿題はきちんとこなした。開幕戦のオーストラリアGPに行って、ベストを尽くすだけだ」
またクビアトは、日本語の勉強にも取り組んでいるという。その出来については「トスト代表の方ができるけれど……」と控えめながらも、その取り組みを明かした。
「日本語の勉強を頑張っている。もう少しできるようになるかもね……」
そしてルーキーのアルボンは、テストで500周を走り込んで、ホンダのパワーユニットの信頼性の高さを実感したとのこと。テストではレースシミュレーションもできているが、まだまだ学ぶことは多いと意気込みを語った。
「500周という周回を走れたのは、信頼性の高さの証明だと思う。4日間で最大限のテストができた」
「F1に参戦するという決断はギリギリの時期に下したものだったので、あまり準備の時間を取ることはできなかったし、(F1は)肉体的な要求も高い。だけどトロロッソもホンダも、自分がルーキーだということを理解してくれている」
「開幕戦は走ってみないとわからないけれど、テストではレースシミュレーションもできている。テストはスムーズに終わったが、まだまだ学ぶことはある」
アルボンは、チームメイトのクビアトの意見を取り入れることもあると明かした。
「チームに馴染む秘訣というものはないけれど、お互いやパーソナリティを理解することが重要だ。タイの文化は日本と同じではないけれど、似ているところもある思う」
「ダニールの発言に耳を傾けたいこともあるし、お互いの意見を聞くというのは重要。最終的には自分で戦うものだが、皆から学ぶことは多い」
「鈴鹿にはゴーカートでしか行ったことがないが、ミスのできないサーキットで、たくさんのファンの人が来ると聞いているので楽しみにしているよ」

キックオフイベント後にファンミーティングを終えるとフェルスタッペンとガスリーのふたりは、明治神宮外苑のいちょう並木で行われた「Red Bull Showrun Tokyo」に登場。東京都内の行動では初となるF1デモ走行を行った。
2019シーズンのカラーリングが施されたデモカーに乗り込み満員の観客が見つめる特設コースを走行。ドーナツターンを披露するなど集まった観客を大いに沸かせた。
イベント後には、はいよいよ開幕戦の舞台となるオーストラリアへ向かうレッドブルとトロロッソ、そしてホンダ。2019年のF1は、来週3月15日に開幕する。

