ボッタスは首位を快走し、2番手ハミルトンはタイヤを守るため2.5秒ほどのギャップを保って走行。しかしボッタスもそこからギャップをじわじわと広げていく。
その後方も3番手ベッテルが2.5秒差、4番手フェルスタッペンが1.3秒差で走行。9周目にルクレールはターン1で飛び出してしまい6.5秒差に広がってしまった。後方では10周目にサインツが後方から白煙を上げピットレーン入口にストップ。早くもここでリタイアとなった。
12周目、ライコネンが先陣を切ってピットインしソフトタイヤからミディアムに交換する。翌周にはヒュルケンベルグとセルジオ・ペレス(レーシングポイント)もこれをカバーしてピットイン。こちらはいずれもハードに交換する。
14周目にはベッテル、マグヌッセン、アルボンもピットピン。マグヌッセンはヒュルケンベルグの目の前でコースに復帰し、ターン3でサイドバイサイドになって押し出しながらポジションを守る。15周目にはハミルトン、グロージャンがピットインするがグロージャンは左フロントの交換に手間取って大幅にタイムロス。なんとかアルボンの前14番手で戻るのが精一杯だった。
ボッタスは依然として好ペースを維持してステイアウト。19周目にはファステストラップを更新するなど、ピットインしてミディアムタイヤに履き替えた実質2番手のハミルトンよりも速いペースで走り続ける。
23周目まで引っ張ってようやくボッタスがピットイン。チームは3.3秒と余裕を持ったタイヤ交換でコースに送り出し、ミディアムタイヤを履いたボッタスはハミルトンどころかまだピットインを済ませていないルクレールの前でコースに復帰し実質首位をやすやすと守った。
2秒後方にベッテルを抱えるハミルトンは「このタイヤじゃ最後まで走り切れない」とさらに厳しい状況に追い込まれる。フェルスタッペンは25周目にピットインを済ませベッテルの3秒後方に復帰。10周のタイヤエイジの差をいかして逆転を狙う。そして31周目にDRSを使いターン3でアウトからベッテルを抜き去った。
26周目にクビアトがピットイン、これを受けて翌周にランス・ストロール(レーシングポイント)とジョビナッツィがピットインを行なった。
28周目にはルクレールもピットインを済ませ、周囲の他車とは違いハードタイヤを履いた。31周目にはバイブレーションに苦しむリカルドがガレージに戻ってリタイア。グロージャンもターン15で左フロントホイールが緩んでしまい、その場にマシンを止めてリタイアとなってしまった。
37周目、10番手のストロールを追いかけていたクビアトはターン3でインに飛び込もうとするが止まりきれずグラベルに突っ込んでしまう。それでも順位を落とすことなくコースに戻り、その周ピットインを済ませたガスリーが目の前に戻ってきたものの翌38周目のターン3で冷静にーバーテイクして10番手を取り戻した。