そして、鬼門のロシアが来た。昨年はデプロイの問題により、ストレートでライバルより時速45kmも遅いという状況が発生し、ジェンソン・バトンをして「格好の標的だった」と言わせしめた。しかし、今年のマクラーレン・ホンダはソチで2台ともポイントフィニッシュを達成したのだ。

 マクラーレン・ホンダのパフォーマンスの改善は、先日のベルギーGPでより一層、明白なものとなった。昨年の予選ではトップから2.070秒離され、Q1突破も叶わなかった。しかし今年、バトンはQ3を突破しポールから1.370秒遅れの9位を獲得した。去年のレースでは両ドライバー共にトップ10圏外の周回遅れでフィニッシュしたが、今年はフェルナンド・アロンソがウイナーから59.445秒差の7位でレースを終え、ポイントを獲得した。

 チームのマシンが記録したファステストラップを昨年と比較して算出されたデータをみると、マノーを除いてこの1年間で最も進歩を果たしたチームはマクラーレン・ホンダだ。昨年比で0.795%タイムを改善し、メルセデスとの差を2.245%まで近づけた。まだまだ道のりは長いものの、データはその方向性が正しいことを示している。

 昨年、マクラーレン・ホンダで足を引っ張っていたのはホンダのPUだった。馬力不足と信頼性の欠如により、成績不振の責任は自分たちだと認めるほどであった。ホンダは7年振りにF1に復帰したが、その空白期間の大きなギャップを1年で埋めることは到底できないことを痛感し、マクラーレンはダウンフォース不足と馬力不足をドラッグの削減で補うことに開発の焦点を当てた。これが今年のマシン、MP4-31の開発哲学だった。

 MP4-31は効率のよいシャシー開発とホンダが持ち込んだアップデートにより、低速サーキットでよいパフォーマンスを見せただけでなく、スパやモンツァのような高速サーキットでも進化を証明してみせたのだ。

 この2年間、よいマシンと悪いマシンとの間を変動したことで、マクラーレンはその開発方針をいくぶん見失った。しかし、2014年にエリック・ブーリエがチームに加入したことによりエンジニアリング部門は着実に進歩を果たした。

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