一方、メルセデスを追いかけるフェラーリ勢は、かなりコンパクトに絞ったサイドポッドや新しいターニングベイン、フロア、ディフューザーなど大規模なアップデートを施したSF15-Tを持ち込んできた。ただ、走り始めとなったFP1ではセバスチャン・ベッテルが3番手、キミ・ライコネン4番手といつものポジションにつけたものの、メルセデスとの差は約1秒と大きく開くかたちとなった。
5、6番手のトロロッソ勢に続いたレッドブルのダニール・クビアトは、ウイリアムズ型のショートノーズを搭載。まずはトップと1.9秒差の7番手につけ、旧型のノーズで走行したダニエル・リカルドを上回るポジションにつけている。
だが彼らは、今回のスペインを前にパワーユニットがすでに3基目に入っているため、それぞれ7周、9周と走行を制限することを強いられている。
このスペインに新たなカラーリングで登場した注目のマクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンが揃って22周を走るなど順調な滑り出しをみせた。
2台はライバル同様にフロービズなどで新たなパーツのチェックに終始。アロンソはセッション終盤に単独スピンを喫する場面もあったが最終的には15番手で走行を終了、ひどいオーバーステアを訴えていたバトンは16番手でセッションを終えている。
なお、トップのロズベルグは、ピットインする際にピットロードとコースにまたがるボラードの外側を回って侵入したため、なんらかの処分を科される可能性がある。(その後、戒告処分が言い渡された)
