キャリーは変化を見出すには”最初の数カ月、100日間”の大部分を「聞く事」に時間をかけるつもりだという。
「現実的にみて、最初の数週間で私がすることと言えば、みんなが話す言葉に耳を傾け、それに適応すること。スポーツはさまざまな要素が混じり合って構成されている。まずはどのような組織なのか、何を目的としているか、問題は何なのか、理解を深める事が重要になると考えている」
「すべての人を幸せにすることなんて不可能だ。それでも、みんなが何を望み、どう歩んでいけばいいのかは理解できるはずだ。たしかにこのタスクは官僚的になる傾向にあり、委員会が担うものではない。以前のF1の体制がそうであったとしても、独裁的に組織をまとめる訳にもいかないことは理解している」
リバティはアメリカとアジアで、ネット放送のような新しいマーケットの開拓を進めている。それと同時にキャリーは現状、ヨーロッパを主軸としたマーケットとプラットフォームを変えることはないと改めて表明をした。
「過去に築いてきた基盤は大事なことは間違いなく、それを成長維持させていく。プロモーションに関しても大きな規模で行う必要があるし、ネットストリーミングはおそらく今日までに培ったテレビ放送の経験が核となり、広がりを見せていくはずだ」
「ネット放送を始めとするデジタル商品は、テレビ放送をより価値のあるものになるだろう」
「F1をマーケティングするならば、スターやヒーロー、素晴らしいマシン、地理的な強みを述べる必要がある。今はどのコンテンツを見ても”稼ぎ頭”など存在していない。でも、どれを見てもまだまだ伸びしろがある」