――後半50周を過ぎたあたりで、「フェイル3にしろ」という指示をフェルスタッペンに無線で出しましたが、何があったのでしょうか。
田辺TD:センサーが壊れてしまいました。そのため、一瞬パワーユニットを守ろうとして、パワーが落ちたのですが、PU自体に問題がないことが確認できたので、それをデフォルト(初期)の設定にするよう指示してからはパワーはすぐに戻りました。そのときは、ドキッとしました。

――ボッタスを抜いた後、「エンジンモード11にしろ」という指示もありました。
田辺TD:パフォーマンスを上げるモードを伝えました。元々このグランプリはチームのホームレースということもあり、行けるところまでエンジンを使おうとチームと合意していたので、レース中にエンジンの状況を確認したうえで『まだ行ける』と伝えました。

 ルクレールとの差が4秒を切ったあたりからは、もう行くしかないと。あれだけ前車に接近すると冷却的に厳しいのですが、今日のマックス選手は後ろについたら、すぐに抜いていたことも冷却に苦しまなかった要因になっていたのかもしれません。

2019年F1第9戦オーストリアGPで優勝を飾ったマックス・フェルスタッペン
2019年F1第9戦オーストリアGPで優勝を飾ったマックス・フェルスタッペン

※田辺豊治F1テクニカルディレクター優勝インタビュー(2)に続く

本日のレースクイーン

RiOりお
2025年 / スーパー耐久
raffinee μ's
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円