
――次に勝てるのはハンガリーやシンガポールなど、パワーがタイムに影響しにくいサーキットと見ていたけれど、必ずしもそこに限らないかもしれない?
山本MD:そうですね。もちろんレッドブル車体の優位性など、その辺も加味して考えるべきですけど、スパ・フランコルシャンやモンツァは毎年厳しいじゃないですか。でもレースをしてみると、去年のトロロッソにしても意外にいい勝負ができていました。
今回のシルバーストンで、パワーサーキットでも十分戦えることが確信に変わりつつあるかもしれません。サーキットを選ばず、レッドブル・ホンダ、トロロッソ・ホンダがそれぞれ、いいチーム体制を作れているという手応えを感じています。なのでコンスタントに上位入賞を目指して、やっていきたいですね。
――今回はガスリーも、いい走りを見せてくれました。
山本MD:レッドブルが予選でメルセデスに非常に接近した速さを見せ、その中でガスリーも安定して速かった。さらにレースになっても、その速さが衰えなかった。これは大きいし、これから面白くなると思います。
――1ストップ戦略だったこともあって、最後は少し苦しい展開になりました。
山本MD:でもマックスといいパートナーになりうると、改めて思いました。あのふたりは仲良くやっていますし、今後が本当に楽しみです。ガスリーらしい走りが見られたことは、ホンダにとってもうれしい話でしたね。
――次世代のF1ドライバーということで、フェルスタッペンとシャルル・ルクレールがオーストリアに続いて、イギリスでもガチンコ勝負を繰り広げました。
山本MD:今回は多いに楽しんだし、今後のふたりのバトルも非常に楽しみですね。僕がF1に関わり始めて今年で4年目ですけど、確実に面白くなっていますよね。レギュレーションが成熟してきたこともあるし、私たちが頑張ってきたこともある。面白い戦いの仲間に、ホンダも少し入れたかなと。それは、うれしいことですね。