決勝時の気温は、全般的に冷涼だったフリー走行と予選時よりも高くなり、路面温度が42°Cまで上昇したことにより、両コンパウンドのグリップが向上しました。例年通り、シーズン中で最も滑らかで低速なサーキット上の摩耗とデグラデーションは最小限度でした。5周のセーフティーカー導入周回後のタイヤ温度維持が極めて重要になりました。

特に印象的だったドライバーは、予選後のペナルティーにより最後尾からスタートしたトロ・ロッソのカルロス・サインツでした。サインツは、1ストップ戦略でポイント圏内の10位に入賞し、自身のモナコグランプリデビューを飾りました。サインツの戦略で重要だったのは、ソフトタイヤによる66周のスティントでフィニッシュしたことでした。

ロズベルグは、残り2周時点で自己ベストラップを記録しました。この時、ロズベルグが使用していたソフトタイヤは、既に39周を走行していました。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター
ポール・ヘンベリーのコメント:

「レース結果を決定的にした最終ピットストップに誰もが驚きました。しかし、この結果は、今週末を通したルイス・ハミルトンの素晴らしい成果を損なうものではありません。

 Formula Oneでは、チェッカーフラッグが振られるまでレースはどうなるか分からないということが示される結果となり、ニコ・ロズベルグは、今日その恩恵を受けました。レース終盤の長いセーフティーカー導入周回により、再スタート時のタイヤ温度維持が重要になりました。予想通り、1ストップ戦略が主流となったレースで、見応えのあるフィニッシュが見られました」

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