現在ドライバーは、燃料を満タンにしてグリッド上に並んだ時点で約850kgに達するマシンを走らせている。だが先日、FIA会長のジャン・トッドがF1のモータースポーツ担当マネージングディレクターであるロス・ブラウンに対して、2021年に向けてレース中の給油を復活させることと、それがレースに与える影響について検討するよう要請した。

 レース中に給油ができれば、ドライバーたちはより軽量なマシンでのスタートが可能となる。フェラーリのシャルル・ルクレールは、この案を前向きに捉えている。

「僕自身はこれまでレース中に給油を行った経験はないけれど、一度絶対に見てみたいと思っていた。だからF1で復活できるならば、やってみない手はないし、僕は喜んでやらせてもらう」とルクレールは語った。

「やはり今の大きな問題は、マシンが重すぎることだと思う。別々の話かもしれないけれど、給油は良い案だと思うよ」

 またGPDAの理事を務めるハースF1のロマン・グロージャンは、レース中に給油のためピットインする案への支持を公言している。

「僕は給油案に賛成だ。マシンをもっと軽くして、もっと速く走らせるうえで効果があるだろうからね」とグロージャンは述べた。

「ドライバーたちにはこれまでよりも厳しい戦いが求められることになる。それに新たなレース戦略を作る必要も出てくるだろう」

「重いマシンを走らせることが良いとは思わない。給油を前提として軽いマシンを走らせられるのであれば、より面白いレースが展開できるだろうし、タイヤの負担も減る」

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