今回、大規模なアップデートパッケージを導入する一方で、フェルナンド・アロンソがエンジン交換によるグリッドペナルティを受けることが決まっているマクラーレンは、開始直後のインスタレーションラップでアロンソ車のギヤが6速からニュートラルに入ってしまうトラブルが発生。幸い惰性でピットまで戻れたものの、ガレージに収まったアロンソのマシンはそれからセッション終盤まで走行できない事態に陥ってしまった。

 続いてトラブルに見舞われたのは、打倒メルセデスの期待がかかるフェラーリの一台、セバスチャン・ベッテルのマシンだ。開始20分過ぎ、1コーナーを立ち上がったベッテルはすぐ先のエスケープゾーンでマシンを止めると、その場でマシンを降りることに。その後、ギヤボックスのトラブルが判明したフェラーリ陣営は、残されたキミ・ライコネン一台だけでプログラムを進めることになったが、そのライコネンもセッション中盤はガレージで過ごす時間がしばらく続いた。

 一方、彼らとは対照的に順調なスタートを切った王者メルセデスは、昨年のウイナーであるロズベルグがセッション中盤に1分10秒401をマークしてトップに立つと、選手権リーダーのルイス・ハミルトンもチームメイトからコンマ3秒差の2番手につけた。

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