対するハミルトンは、ロズベルグから2周遅れてピットイン。こちらも予定通りソフトタイヤにスイッチしたが、ここでハミルトンはピット出口の白線をカットするミスを冒してしまい、レーススチュワードから5秒のタイム加算ペナルティの宣告を受け、5秒先を走る首位ロズベルグとの差は実質10秒へと広がってしまう。

 これで一気に楽になったロズベルグは、中盤以降もハミルトンとのギャップを保ってトップを走行。終盤は残り10周を切ったところでタイヤを痛め、バイブレーションの問題を抱えたが、最後までハミルトンを寄せ付けなかったロズベルグは、昨年に続くトップで71周のチェッカーを受け、いつも以上の喜びを爆発させた。

 一方、独走のロズベルグとは対照的に熾烈なバトルが繰り広げられた3位争いはベテランのマッサが制した。中盤まで3番手を走っていたベッテルは、36周目のピットストップで右リヤタイヤの装着に手間取り10秒以上をロス。これでマッサの先行を許したベッテルは、終盤に入って追い上げを開始。残り10周でその差1秒に迫ると、その後はDRSを使ってウイリアムズ攻略を何度も試みた。

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