もうひとつの理由は、スペック3でもベルギーGPでライバルと戦える可能性があるからだ。田辺TDは「われわれはまだPUの性能においてライバルに追いついたとは思っていない」と語るが、フェルスタッペンは「パワーサーキットのスパ-フランコルシャンは僕たちが得意とするサーキットではないけれど、シルバーストンで僕たちはコンペティティブだったことを考えると、どうなるかわからない」と答えている。
ベルギーGPの初日の結果はフェルスタッペンが6番手で、アルボンは10番手だった。しかし、フェルスタッペンのベストタイムはソフトタイヤではなく、ミディアムタイヤで記録したもの。またアルボンはベストタイムはソフトでマークしたが、すでにグリッド後方からのスタートが決まっているため、レースを見据えたプログラムを中心に消化していた中で叩き出したもの。
「スペック4はフリー走行1回目から、予定していた2台(アルボンとダニール・クビアト)に搭載して、グランプリを開始しました。基本的に問題なく、順調に周回を重ねました。これから、土曜日と日曜日に向けて、データの最適化を進めていきます。まだ金曜日の段階なので、スペック4の性能をはっきりと判断することはできませんが、思いどおりの性能で走っていました」
アルボンとスペック4の真価を問うのは、土曜日以降になりそうだ。