そのロシアGP。
直線がバカっ速い(失礼)フェラーリさんと、保守的なメルセデスさんの対決が、地味におもろしかった!

ここ数戦、守りな戦略のメルセデスさん。
確実にチャンピオンになるために、そして、うっかり何かあったときには勝てるようにとしていたら、ちゃんと今回は、うっかり何かがありましたねぇ。
やっぱりメルセデスさんって、すごいなあ。

予選でポールポジションを取ったルクレールさん。
4戦連続ポールポジションだなんて、華々しすぎて、あなたは主人公か!

ルクレールさんが4戦連続ポールポジション!
ルクレールさんが4戦連続ポールポジション!

ただ、ソチ・オートドローム・サーキットって、わたし的にはポールポジションが勝てるイメージがないんですが、どうなんでしょう。
1コーナーが全開コーナーで、その後の直線が長いので、スタート直後はトウ(スリップストリーム)が使える後ろのほうが有利だと、過去のレースが物語っておりますよ。

振り返れば、そこにはハミルトンさんにベッテルさん(タッペンさんもいるよ)。
ルクレールさんの明日はどっちだ!

母国GPのクビアトさんは、予選走れずの最後尾スタートに。
アレクサンダー・アルボンさんは、尻から壁ボンでピットスタートに。
ガスリーさんはリヤに問題があるらしく、そもそも牛組(レッドブル)の方たちは、もれなくパワーユニット交換で5グリッド降格は決定済み。


予選で姿勢を乱し、尻から壁ボンをしてしまったアルボンさん
予選で姿勢を乱し、尻から壁ボンをしてしまったアルボンさん

なんという牛受難……、と心配しておりましたが、我らがライコさんは、驚きのQ1落ちでございました。
……しまった、人様の心配をしている場合ではなかった。
チームメイトのジョビさんは、ぎりぎりQ2進出でございます。
すまんが、ライコさんの分も、がんばっていただきたい(結果:Q2落ち)。

ミディアムタイヤスタートのメルセデスさんと、ソフトタイヤスタートのフェラーリさんと、戦略が分かれたロシアGP決勝。
ライコさんは15番手の奇数グリッドでございますよ!
……こんなささやかな、小さなことで、喜びを感じられる、ファンって不思議なものですね。

なんて、ほっこりしておりましたのに、あらやだ、なにこのクソ(失礼)スタートは!
華麗なる最後尾、というか、どうしてこうなった。

後からリプレイをみましたら、なるほど納得フライングからの、自主的最後尾ペナルティだったんですね。
もちろんきっちりピットストップペナルティも食らいましたが、まあそりゃそうだ。
そういえば、あなたの呼び名は“フライング・フィン”
お後がよろしいようで。

ベッテルさんは、スタートでうまいことトップに出られましたよ!
フェラーリのワンツーに、ハミルトンさんが続いておられます。
このフェラーリのワンツーは、事前にチームで戦略を練っておられたとか。
なんてすばらしいチーム力! と思いきや、前後で揉めておられる無線が全世界公開されてしまいました。

うん、そうすばらしくも、なかった、な……。
どちらがどうとかは、想像でしかいえないので省略いたしますが、『チームメイトはライバル』のフェラーリと、『チームメイトは協力者』なメルセデス。結果は、メルセデスの勝利という、道徳的なオチでございました。

結局はチーム力が強いほうがレースでは勝利するのでしょうか?
結局はチーム力が強いほうがレースでは勝利するのでしょうか?

12番手スタートのジョビさんは、リカルドさんとロマン・グロージャンさんに挟まれてサンドイッチの具に。
ピットインしたライコさんは、ジャッキが抜けず「うんとこしょ、どっこいしょ」と大きなカブ状態に。
大丈夫、この順位なら、何があっても怖くない。
好きなだけ、カブを抜けばいいじゃない!(ヤケクソ)

フロントジャッキが外れずに“大きなカブ状態”となってしまったライコさんとアルファロメオ
フロントジャッキが外れずに“大きなカブ状態”となってしまったライコさんとアルファロメオ

終盤、ボッタスさんに蓋をされつづけたルクレールさん。
「ファステストポイントを狙ってみようか?」な無線が流れた途端、ファステストを出すハミさんの無情ぶりたるや!
まさに鬼の所業。
こういうハミルトンさん、大好きです。

ドライバー・オブ・ザ・デイは、ベッテルさんでした。
この結果は、おもしろいなぁ。
チームに対する皮肉も、多分に含まれているのでしょう。
投票は、メッセージにもなるんですね。

次回、日本GPは現地観戦レポートでお届けいたします。
ちゃんと飛行機が飛びましたら、木曜日からサーキットをウロウロしているはずです。
ホンマを見かけましたら、お気軽に声をかけてやってくださいね。
みなさん、鈴鹿を存分に楽しみましょう!

それではまた。

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