こうした判断が、ロシアGPで早くも功を奏した。フリー走行3回目にクビアトのパワーユニットにトラブルが発生。クビアトはすでにペナルティによる最後尾スタートが確定していたので、もう1セット新しいスペック4を投入することができた。トラブルが起きたことは、決して肯定すべきことではない。しかし、モータースポーツは何が起こるかわからない。こうした状況を想定していたことが、傷口を最小限に抑える結果となった。

 ロシアGPではレッドブル・ホンダは優勝を争うことはできず、トロロッソ・ホンダは2台ともポイントには届かなかった。しかし、レッドブル・ホンダは9番手からスタートしたフェルスタッペンが4位に入り、ピットレーンからスタートしたアルボンは5位入賞を果たした。トロロッソ・ホンダも19番手からスタートしたクビアトは12位まで浮上し、16番手スタートのガスリーも14位完走。全員がスタートポジションより前でフィニッシュした。

 グリッドペナルティはロシアGPで消化した。日本GPは予選ポジションからスタートできる。第6戦モナコGP以来の4台そろっての入賞も不可能ではない。

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ホンダF1辛口コラム シンガポールGP&ロシアGP編:サマーブレイク前の躍進が嘘のよう。ライバルに再び引き離されたレッドブル

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