F1開幕戦オーストラリアGPで、問題が露呈した予選の新フォーマット。日曜日の午前中に全チームの代表がコントロールタワーで緊急会合を開き、「次戦バーレーンGPから従来方式に戻す」(クリスチャン・ホーナー/レッドブル・チーム代表)ことで話はまとまったかに思えた。しかし話し合いは必ずしも全会一致ではなかったことが、その後、判明した。そうなるとバーレーンGPまでにレギュレーションを変更するための正式な手続きが完了するかどうかという問題が出てくる。

 レギュレーションを変更するには、ストラテジーグループでの会合とF1委員会で承認を受ける必要がある。ストラテジーグループを構成しているのはフェラーリ、マクラーレン、ウイリアムズ、メルセデス、レッドブル、フォース・インディアの6チームとFIA、FOMの8団体からなる代表だ。しかし投票権は、各チーム1票しかないのに対して、FIAは6票、FOMが6票を有している。FOMは従来方式に戻したがっているが、もし新フォーマットを強行したFIAが戻すことに意義を唱えたら、採決の行方はチーム代表の意思にかかってくる。

 ストラテジーグループでの会合で従来方式に戻すことが決定したあとは、F1委員会の承認を受けなければならない。こちらは全チームの代表とFIA、FOMに加え、8つのオーガナイザー(詳細は不明だが、伝統あるグランプリから4つ、歴史の新しいグランプリから4つと言われている)、スポンサー2代表(ロレックス、フィリップモリス)で構成されている。

 もちろん多くの代表者が開幕戦のままでいいと思っていないことは確かだ。しかし同時に、ただ従来方式に戻せばいいとも思っていない。今回導入された新フォーマットは2月24日のストラテジーグループでの会合とF1委員会で承認を受けたもの。つまり、彼らはF1をさらにエキサイティングにするために、予選になんらかの変化を加えることが大切だと感じていたのだ。

 現在、Q3のみ従来方式に戻して、Q1とQ2は新フォーマットで引き続き行ってはどうかという意見が出てきている。実は、この案は2月末にストラテジーグループとF1委員会が決定した新フォーマットが複雑すぎるということで、3月4日に世界モータースポーツ評議会で最終的な承認を受けるまでの間に、関係者から出ていた妥協案だった。この「妥協案」が再び注目されている。

 だが、次戦バーレーンGPまでは、あと1週間。新しい予選フォーマットも複雑だが、いま問題となっているのは、レギュレーションを決定するためのシステムそのものかもしれない。第2戦までに、どのような結論が出るのだろうか。

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