しかし、41周目にライコネンのMGU-Kにトラブルが発生、徐々に彼のペースが落ち始めると、43周目にはフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグが1コーナーのバリヤにクラッシュし、レースは一旦バーチャル・セーフティカー(VSC)を挟んで、セーフティカー(SC)先導となる。ここで各車は最後のタイヤ交換を済ませ、ギャップもクリアにしてレースを再開。残り20周となった49周目からベッテルとメルセデス2台の優勝をかけた争いが幕を開けた。

 だがメルセデスは、パワーを失ったライコネンをロズベルグがあっさり攻略するも、4番手のハミルトンはオーバーテイクに動いたリカルドと接触してフロントウイングを破損。再度のピットストップを余儀なくされると、さらにドライブスルーペナルティも受けてしまい、ここで完全に優勝争いから脱落。
 また、最後のタイヤ交換で手堅くミディアムタイヤを選んでいた2番手ロズベルグも、次第にリカルドからの追い上げを受けることになり、64周目に両者は1コーナーで接触。これで右リタイヤのパンクに見舞われたロズベルグは大幅な後退を余儀なくされ、ついに表彰台争いからメルセデス2台が消える事態となった。

 その後、メルセデスに代わって2、3番手に浮上したレッドブルもリカルドが接触によるフロントウイングの交換でピットイン、ダニール・クビアトにも10秒ペナルティが課せられたが、それまでに築いた後続との大きなギャップもあり、表彰台のポジションはキープする。

 結果、レースは最後までノートラブル、ノーアクシントで走りきったベッテルが、第2戦マレーシアGP以来となるトップでチェッカーを受け、フェラーリが今季開幕前に目標としたシーズン2勝目を挙げるとともに、フェラーリファミリーのビアンキに優勝を捧げる幕切れとなった。

 初表彰台の2位クビアトと3位リカルドの活躍により、レッドブルは今季初表彰台を2台で獲得。4位にはトロロッソのルーキー、マックス・フェルスタッペンが入った。

 そして、5位はマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが獲得。アロンソは22周目にポイント圏内の10番手に浮上すると、レース中盤に一旦は右リヤタイヤのパンクに見舞われたが、2回目のピットストップのタイミングも重なりそれほどダメージを受けず。その後のSCで9番手に浮上すると、終盤上位のマシンが次々とトラブルやアクシデントで後退するなか、最後まで粘り強く走行。最後はハミルトンを抑えて見事5位フィニッシュを果たした。
 マクラーレン・ホンダはジェンソン・バトンも9位でチェッカーを受け、今季初のダブル入賞を達成。ハミルトンは6位、ロズベルグ8位、フェラーリのもう一台、ライコネンはリタイアに終わった。

 なお、F1はこれから4週間の夏休みに突入。シーズン後半戦の幕開けとなる第11戦ベルギ−GPは8月23日(日)に決勝が行われる。

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