フェラーリとルノーの不満
 2014年にメルセデスが圧倒的な優位に立っていることが判明して以来、トークンシステムはフェラーリとルノーにとって、ずっと不満の種のひとつになっていた。昨年初め、この両社はレギュレーションに抜け穴があることをFIAに認めさせ、メルセデスとの戦いにおいて大きな前進を勝ち取った。2月末の期限までに最終的な仕様のホモロゲーションを取得するという規定の文言に欠陥があることを見つけ、その「解釈」により2015年に限ってはシーズン中に開発を行ってもよいことになったのだ。

 また、昨年10月にはホンダを含めたマニュファクチャラー4社が、2016年もシーズン中の開発を認めることで合意し、同時に利用できるトークンの数を32から25に減らすという規定も見直して、32個のままとすることが決まった。
 そして、その後も舞台裏でトークンシステムに関する話し合いは続けられ、2017年からはこれを廃止することになったのである。

 ルノーのマネージングディレクター、シリル・アビテブールは言う。
「トークンシステムは撤廃されることになる。マニュファクチャラー全社が、それぞれのエンジンのパフォーマンスがほぼ同じレベルに揃うことを望み、トークンの廃止に同意したからだ。エンジンの性能だけで成績が決まってしまうようなF1は、誰にとっても望ましくない。それはメルセデスにとっても良いことではないし、ルノーとフェラーリにとっても同様で、全社がそうした状況を変えるべきだと考えた」

「ファンはエンジン交換のペナルティや複雑なトークンシステムが理解できなくなっている。それもこのシステムそのものをやめてしまおうと決めた理由のひとつだ」

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