レース後会見でのホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは、通常ならまずパワーユニット(PU)についての総括を述べ、ドライバーについても成績順にコメントする。ところが今回の第12戦ポルトガルGPは、「あくまでシロウトの見解ですが」と断りつつも、最初からタイヤについて語り始めた。それだけアルガルベでのレースは、タイヤの使い方が明暗を分けたということなのだろうか。
さらに4人のホンダドライバーについても、3位表彰台のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の前に、5位入賞を果たしたピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)を称賛した。初日フリー走行でのPUトラブルで迷惑をかけたにもかかわらず、素晴らしい結果で返してくれた。そのことへの感謝を、こういう形で表したということだろう。