ウイリアムズのテクニカルディレクターを務めているパット・シモンズは、スーパースターとの契約よりもマシン開発に優先的に資金を投じるというチームの姿勢は、これからも変わらないと語った。

 シモンズは2005〜2006年のルノー在籍時代ともにタイトルを勝ち取ったフェルナンド・アロンソを「F1で最高のドライバー」と評価しているが、現在の状況を考えるとアロンソはウイリアムズが契約すべきドライバーではないと述べたことがある。

 いまやウイリアムズはF1のフロントランナーの地位を奪い返したと言えないこともない。だが予算に多少のゆとりができたとしても、チャンピオンドライバーのサラリーに費やすのではなく、より適切な使い方をすることに変わりはないと言う。

「私が以前に話したのは、ウイリアムズではスーパースターが持っているものを生かせないという意味ではない。ただ、彼らを乗せるには金がかかる」と、シモンズは英国オートスポーツに語った。

「現状チームには、さらに充実させるべき領域がいくつかあり、そちらをスタードライバーより優先したいということだ。もしアロンソがウイリアムズへ来れば、彼の能力は十分に生かされるだろうし、うまくやっていけるだろう。戦うために必要なものを彼に与えられることも間違いない。だが、彼に相応のサラリーを支払うとしたら、チームメンバーは1年間飲まず食わずで働くしかない」

 今年もウイリアムズは、バルテリ・ボッタスとフェリペ・マッサのコンビを維持した。このラインアップで3シーズン目となる。シモンズはふたりの働きに満足しており、何の制約もなく自由にドライバーを選べるとしても、やはりマッサとボッタスを選ぶと言う。

「チームとしては何の不満もなく、彼らは互いに協力しながら、うまくやっている。最高のチームプレイヤーで、しかも激しくプッシュしあっている。ふたりのパフォーマンスレベルは、きわめて近い水準にあるからね。彼らが好ましい形で競い合ってくれることは、チーム全体の仕事をうまく進める上でも役立っている。正直な話、好きなドライバーを自由に選べるとしても、私は現在のコンビをキープすると思う。こんなことを私が言うなんて、そうあることじゃないよ」

 ウイリアムズは予算規模で上から5番目と言われながら、2014年と2015年はコンストラクターズ選手権3位で終えている。高給ドライバーよりも、それ以外の要素を重視する予算配分が成功していると言えるかもしれない。

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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