今シーズンのF1はここまで予定通り2戦が行われてきたが、それは2019年と同じでなく、2020年と同様、コロナ禍のなかいくつか制限のある状況で開催されている。
その制限には大きく分けて3つある。
ひとつ目は、特別入国許可証の発行と入国にあたっての自己申告書の準備だ。これは入国制限をしている国でグランプリを開催するときに、レース関係者の入国制限を除外して特別に入国させる措置だ。たとえば、第2戦エミリア・ロマーニャGPが行われたイタリアはイモラがあるエミリア・ロマーニャ州をはじめ、多くの州が国外からの入国者に対して2週間の自主隔離を義務付けていた。そのため、F1側は主催者(イモラ・サーキット)とイタリア自動車連盟から特別入国許可証を発行してもらい、レース関係者やメディアをスムーズに入国させていた。