39周目にピットインしたストロールはミディアムに履き替えて角田の前で復帰。40周目まで引っ張ったアロンソはベッテルの前11番手、41周目まで粘ったリカルドはピットボックスを行き過ぎてしまい4.8秒の静止時間を要するものの、ハードに履き替えてアロンソの前10番手でコース復帰を果たした。
48周目にはリカルドがターン5でガスリーを抜いて9番手に上がり、ガスリーはメインストレートでアロンソにも抜かれて11番手に後退する。アロンソはさらに51周目のターン1でリカルドを捕らえて9番手へ。58周目のターン1ではサインツまで抜いて8番手まで浮上してみせた。後方では62周目のターン3でロックアップしたニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)をミック・シューマッハー(ハース)がパスし、実力でハースがウイリアムズを抜いて17位でフィニッシュしてみせた。
ペレスはセーフティカー出動に望みを掛けて走り続けたが、51周目のメインストレートでハミルトンに抜かれてピットインしソフトに交換し、3番手ボッタスの24秒後方でコースへ。そして55周目に1分20秒643のファステストラップを記録した。
ボッタスは55周目に排気系のセンサートラブルによりパワーダウンを強いられ2秒ロス。これでフェルスタッペンとの差は4.8秒に広がった。リセットによって問題は解決するが、わずかなパワーダウンを余儀なくされペースは元のようには上がらない。
後方4番手のペレスとの間には28秒のギャップがあったため、ボッタスは63周目にピットインして新品ソフトタイヤを履きタイムアタック。これに対し後方にスペースができたフェルスタッペンも翌64周目にピットインし、予選で使った3周オールドの中古のソフトタイヤを履いてアタックへ。ボッタスは65周目に1分19秒865でファステストラップを更新。フェルスタッペンは最終ラップに1分19秒849でこれを塗り替えて1ポイントを掴み獲ったかと思われたが、ターン14でトラックリミット違反を犯してタイム抹消となり、ファステストラップポイントはボッタスのものとなった。
優勝はハミルトン、2位フェルスタッペン、3位ボッタス、4位ペレス、5位ノリス、6位ルクレール、7位オコン、8位アロンソ。ミディアムタイヤがタレたサインツはペースが低下し64周目にリカルド、65周目にガスリーに抜かれて11位まで後退してしまった。角田は前のストロールとの差を縮めたもののペースは振るわず、15位でレースを終えた。