「新しいタイヤで高速で1ラップ走ることは比較的簡単だけど、一番難しいのは1時間半、同じレベルで、同じペースを保つことだ」とロレンソ。
「これがルーキーや素人ドライバーと、プロのF1ドライバーとの違いだ」
「通常オートバイライダーは、マシンに乗ったら比較的すぐに高速を出せるけど、次の段階は、かなりの高温のなか1時間半耐えて、集中力を失わず何十周ものあいだ一貫性を保つことなんだ」
またロレンソは、F1ハンドルに付いた多量のコントロールスイッチが、MotoGPより操作をいかに複雑にしているかということを強調した。
「MotoGPなら、僕らのスイッチはふたつだけ。ひとつはトラクションコントロールで、もうひとつはエンジンブレーキだ」
「だけど、F1には30から40のボタンがあるんだ」
「僕はただ2、3個使っただけ。でも、長いレース中に残りのスイッチの使い方を覚えておくことは、F1マシンがハンドルとギヤボックスだけだった20,30年前と比べて、最も複雑になったことのひとつだね」
「過去と比べて、それがいまF1ドライバーにとって一番難しくなったことだ」
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