■プレッシャーに耐え抜いて王座をつかんだロズベルグ
8点の評価を受けたのは、ニコ・ロズベルグ、セバスチャン・ベッテル、フェリペ・マッサ、ニコ・ヒュルケンベルグ、フェルナンド・アロンソだった。
メルセデスのロズベルグは2番グリッドから2位でフィニッシュし、初のF1チャンピオンに輝いた。
「アブダビでのロズベルグはハミルトンを超えられなかったが、タイトル獲得に十分な結果を出した。マックス・フェルスタッペンを勇敢にオーバーテイクし、終盤は背後に迫るベッテルからポジションを防御し、ハミルトンのスロー走行戦略に対抗し、とてつもないプレッシャーに耐え抜いた。素晴らしい仕事を成し遂げた」
ロズベルグはタイトルを獲得した5日後にF1からの引退を発表した。

フェラーリのベッテルは5番グリッドから3位表彰台を獲得した。
「ベッテルは非常に強力な走りをし、モンツァ以来の表彰台に上がった。予選ではアグレッシブに行きすぎたと述べており、それは最近懸念される傾向であるが、日曜の走りはよかった」
「スロー走行しているメルセデス2台に追いつき、優勝を狙っていたが、その前にレッドブル勢を抜くのにタイヤを使いすぎており、オーバーテイクはできなかった」

ウイリアムズのマッサは最後のレースを10番グリッドからスタートし、9位で終えた。
「ホームグランプリのブラジルでは痛ましい結果に終わったが、F1最後のレースはいい形で締めくくることができた。序盤バルテリ・ボッタスに抜かれたが、ボッタスのマシンが壊れたことが、マッサには幸いしたといえるかもしれない。とはいえ、セルジオ・ペレスとの差を縮め、後ろから迫るアロンソから逃げ切って9位でフィニッシュしたのは素晴らしかった」

フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグは7番グリッドから7位を獲得した。
「フォース・インディアとの最後のレースでいいパフォーマンスを見せた。ターン1でマックス・フェルスタッペンとの接触があったものの、大きな影響を受けずに済んだ」
「フロアにダメージを負ったということだが、そういう状態でペレスを抜き返し、チームメイトより上のポジションを走り続け、最後の5周でギャップを広げてみせた」
