メルセデスAMGは41周目にハミルトンのタイヤを用意するが、ハミルトンは路面がドライになるまでステイアウトすることを主張してピットストップを見送る。
ボッタスは47周目のメインストレートからターン1でルクレールを抜いてトップを取り戻した。6秒後方のフェルスタッペンもルクレールに追い着いていき、ルクレールはたまらずピットに向かい新品インターミディエイトに履き替えてペレスの前方4番手でコースに戻る。
最後までステイアウトにこだわったハミルトンだったが、後方6番手のガスリーのペースが速く、その前5番手でコース復帰できる50周目にピットインしてインターミディエイトに履き替えた。
51周目にペレスがルクレールをターン12のアウトから抜いて3番手浮上。その背後にハミルトンも迫っていくが、ハミルトンはグレイニングが発生して大きくペースが下がり、その後方には6番手ガスリー、7番手ノリスが迫る。
首位ボッタスは56周目にプッシュして全セクターベストのファステストラップ1分31秒023を記録。2番手フェルスタッペンはすでにポジションキープのクルージングに切り替えており、ボッタスは最終ラップにも1分30秒432でファステストをさらに更新し、フェルスタッペンに14.584秒のギャップを付けてポール・トゥ・ウインを飾り、自身通算10勝目を挙げた。
レッドブル・ホンダ勢は日本GPスペシャルカラーのマシンで2位フェルスタッペン、3位ペレスがダブル表彰台。ハミルトンは残り2周でペースが戻ったものの追撃はできず、4位ルクレール、5位ハミルトン、6位ガスリー、7位ノリス、8位サインツ、9位ストロール、そして1セットのインターミディエイトで58周を走り切ったオコンがジョビナッツィを0.755秒差でなんとか抑えて入賞を果たした。角田は浮上のきっかけを掴めず14位でレースを終えた。


