エアロダイナミシストとしての教育を受けたシモンズは、1980年代初めにトールマンF1チームに加入してからこれまで、F1エンジニアとして高い評価を受けてきた。
トールマンが1984年にベネトンになり、2002年からルノーのワークスチームへと変化するなかで、シモンズはチームにとどまり活躍した。
2005年と2006年にルノーはフェルナンド・アロンソとともにコンストラクターズタイトルとドライバーズタイトルを連覇、エンジニアリング部門のエグゼクティブディレクターとしてシモンズは、その成功において中心的役割を果たしたといえる。
シモンズは過去にはアイルトン・セナ、ミハエル・シューマッハー、ネルソン・ピケなどのF1チャンピオンや、ジャンカルロ・フィジケラ、ヤルノ・トゥルーリ、ゲルハルト・ベルガーといった強豪ドライバーたちとも仕事をしてきた。
2008年シンガポールGPでのクラッシュゲートに関与したとして、シモンズはF1からの追放処分を受けた。しかしその後の裁判によって処分が撤回され、FIAからF1への復帰の許可を受けるとともに補償金を受け取った。そして2011年、ヴァージン・レーシングとのコンサルタント契約を結び、F1界に復帰した。