──レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、このジェッダ・ストリート・サーキットが思った以上にレッドブルのマシンに合っているようだとコメントしています。同じ意見ですか?
田辺TD:それは非常にうれしいコメントですね。いい感じで初日をスタートできたという話はしましたが、パワーユニット側としては車体側が実際にどんな感触だったのか、ドライバーがどう感じているのか分からない部分も多いです。ドライバーからのフィードバックをもとに、クリスチャンがそういった話をしているのであれば、私たちも大変うれしいです。
──エンジン全開率に関しては想定どおりですか?
田辺TD:事前の予想よりも若干踏めている感じですね。オイルが浮いて路面がズルズルということはないです。ですので、2日目以降の路面向上率はそんなに大きくないかもしれません。そこまで伸びないのではないかと思います。
──今季残り2戦でホンダが何か秘密兵器を繰り出すのではという報道がありました。何か思い当たる節があるのか、まったく根も葉もないニュースですか?
田辺TD:そんなニュースが出ているのですか? 我々はいつも最善を尽くしています。それだけです。
──この時期に何か新しいものを投入することはありえないのでしょうか?
田辺TD:いえ、毎戦毎戦、次に向けてはこれができるんじゃないかというのを考え続けています。ただ、ハードウェアとしては無理なので、それ以外の部分で『ここはこうできないか』という意味では、毎回新しいものは入れています。ただしそれは飛び道具のようなものではありません。今のレギュレーションでは、それは難しいです。ですが、毎回データを解析してシミュレーションを繰り返し、ダイナモでテストをして、何かしら新しい工夫をしています。
──カタールGPでのメルセデスとの差を見ても、純粋にパワーで負けているなど、そういったことはないのでしょうか?
田辺TD:サーキット特性とパッケージとしてのパフォーマンスですので、そこは何とも言えません。