モータースポーツの原動力、それは人間の『熱意』であるとも言える。誰よりも速く走りたい、強いクルマを作りたいという想いが、すべての出発点。熱意を燃料にひとつのことに打ち込む人々が、モータースポーツ業界には多数存在する。レースを心から愛する、そんなレース界の『一徹さん』たちに、熱量の源泉と実際の仕事ぶり、そして哲学を聞く。
第2回はホンダの若手ドライバー育成プログラムを担当し、フォーミュラドリームプロジェクト(HFDP)のチーム監督でもある阿部正和さんに聞いた。フォーミュラドリーム時代から20数年に渡っての2021年、卒業生の角田裕毅がF1デビューを果たしたが、阿部氏は角田に限らず、一貫して若手ドライバーの側に寄り添う姿勢が印象的だった。その阿部氏のポリシーを前編、後編の2回に渡ってお届けする。
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